REBORN!連載

□第5話
1ページ/5ページ

雲雀「入りなよ。傷の手当てをしないとね」

雲雀が連れてきたのは応接室だった。
翠は促された通りに足を進める。

翠『俺、応接室って初めて入ったかも
雲雀ちゃんが招いてくれたのも初めてだし』

雲雀「朝の服装検査でネクタイ忘れたりすれば招いてあげるのに」

翠『はは、そんな不名誉なのはいいや…っ…』

翠が言い終わる前に雲雀は手当てを始める。不意をつかれた翠の顔は苦痛に歪んだ。
翠の傷の手当てが終わらぬうちに応接室の扉が開く。

草壁「委員長!!」

雲雀「うるさいよ」

雲雀は勢いよく応接室に入ってきた草壁を睨む。
草壁は一瞬怯んだが、すぐに雲雀が『で、何?』と聞いてきたので報告を始めた。

草壁「それが…例の女子がまた騒いでいまして…」

草壁の話によると例の女子―駒鳴がまた翠にやられたと騒ぎ立てたらしい。

草壁「今、根源である虎枝を捜索中で…
…何故ここにいる」

草壁が翠を見ながらそう言うと雲雀が答えた。

雲雀「僕が連れてきたんだ。
屋上でいろいろあってね。手当てついでに保護しようと思って」

翠『ホントすごく助かる。
雲雀ちゃん手当ても上手いし(痛かったケド)』

綺麗に手当てされた部分を見ながら翠は言う。

草壁「し…しかし委員長、彼は…」

雲雀「話を聞く前は僕も彼は加害者だと思ってたけど、彼らの会話とか聞く限り虎枝 翠は被害者だよ」

雲雀は屋上で翠と駒鳴が話していた事と翠の説明を草壁に話した。

 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ