memoria
□プロローグ
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俺が…ボンゴレの血を引いていない?俺は次期ボスになれない?
カスよりもこの俺が劣る?
俺は…
…………
――――……
――…
煮えたぎる怒りの炎と共に俺を閉じ込める暗く冷たい氷がじわじわと溶かされるのを感じる。
視覚や聴覚はおろか、触覚さえも麻痺し誰がそうしているのか、何故なのかは分からない。やがてゆっくりと身体が傾き全ての氷が溶かされた時にはそいつの姿は消えていた。
「っ……カスが…」
五感が戻ると共に蘇る忌々しい記憶と、カス共の顔、そして―――
その面を脳裏に浮かばせた俺の足は自然とそこへ向かっていた。
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