銀魂1

□子供扱いしないで
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「ぎーんちゃんっ」

「うお?!…って、なんだ…神楽か…」

「神楽かって何アルか!酷いアル!わたしじゃなくてマヨラかと思ったアルか?」

神楽がにしし、と口に手を当てて笑った。

「ん…まぁな」

銀時がからかうように笑うと、神楽がムスッとした表情になった。

「…つまんないアル…」

神楽が言うと、銀時はまた笑う。

「…ったく、バカ、ちげーよ。ビックリしただけだっつの」

銀時は苦笑すると、優しく神楽の頭を撫でた。

「………」

いつもは嬉しそうに笑う神楽だが、何故か黙り込んでいる。



「…じゃ…アル」

「え?」




「わたしはもう子供じゃないアル!」




神楽が、目に涙をいっぱいためてから、そう叫んだ。

銀時は困惑するばかり。

「いつも…銀ちゃんはそうアル…」

ポツン、と零れた神楽の声に銀時は心を痛めた。

「…わたしは…」

「!」

神楽は銀時の手を取ると、自分の胸に手をあてさせた。

「ちゃんと、胸もあるアル…子供じゃないネ、立派なレディーヨ…」

「…神楽…」

「わたしは、銀ちゃんの事が大好きヨ…だから…」

「うん…」

「神楽?」



「銀ちゃんを抱きたいアル!!」

「………はい?」

銀時の周りでは小さなヒヨコがくるくると回っているようだ。

何コイツ、何コイツ。

騙しのプロなの?そうなの?!

てか、えっ…騙されちまってんじゃねェかァァァァァァ!!!!

「か、かぐらちゃーん?」

だらだらと冷や汗が流れる。

「女ってことは、もう銀ちゃんを襲ってもいいって事アル!!」

「はぁぁぁぁ?!何それ!誰から聞いたんだよ?!しかも誤った知識ィィィ!」

「総悟ヨ」

ああ、そうか…。

沖田くんか…よし、殺そう。

「とゆーわけで、銀ちゃん…覚悟するアル」

「んっ…ちよ、待…待てって言って…え?何これ??リアルでやっちゃうの?!え、ちょぉ…っ…ああああ!!!!!」




END


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