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□たまには面倒くさい事もある
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「第一回!チキチキ!声だけで誰か当てましょね大会〜!!!」

神楽が大きな声で叫んだ。

つぅか耳痛い、耳。

銀時は苦痛に顔を歪めた。

「とゆーわけで銀ちゃん、今から目隠しするから誰か当てるアル」

「は?!ちょっ…」

神楽の圧倒的な腕力で、為す術もなく目隠しをされてしまった。

しかも、念のためらしく…手錠まで付けられて。

おいコラ、俺の人権とかそこらへん無視ですかァ?!

「全部当てたらパフェの無料券あげるヨ」

「マジか!!」

神楽の言葉に、銀時はコクコクと頷いた。

ふふ、かかったアルな、銀ちゃん…。

神楽は目隠しで見えてない銀時にバレないよう、こっそり笑った。

「じゃあ、まず一人目アル!」

「おう!」

銀時が準備万端で気合いを入れていると、顎に違和感。





「…………?」

撫で撫でと、上顎を触られる。

「え、ぁ…神楽ちゃん?これ声って…」

「ほら、集中しろよ」

急に声を出した主。

分かる分かる、この声は死ぬほど聞いた。

「ん、テメ、しつけぇ…土方!」

銀時が言うと同時に、ピンポンピンポーンと神楽が発する。

なんだ…意外と簡単なんだな。

これならパフェ無料券イケるかも…?!

キラキラと微かな希望を胸に、第2戦目へと突入した。

「ん?」

あれっ、静かだ。

………。

…………。

……………!!!

「オイ!何か言えコノヤロー!!」

我慢できずに銀時が叫ぶと、聞こえてくる笑い声。











「ククッ…おい、銀と「高杉な、はいチェーンジ」」

高杉の決め台詞は銀時の言葉によって遮られてしまった。

第三戦目は、一体誰が…?

ぺろっ

「うひゃぁ?!」

な、なな、なんだァ?!

耳にすげぇねっとりしたモンが…。

「ワンワンッ!!」

「って定春かい!!」

第三戦目は、まさかの定春だった。

つうか、なんかルールがごちゃまぜに…。

銀時がはぁ、とため息をつく。

「あっはっはっ、金…「はいはい辰馬な、サヨナラー」」

第四戦目、終了。

辰馬の扱いは相変わらず酷かった。

「さてと…神楽ぁ、そろそろこれ外し…んん?!」

な、なな、な…何だってェェェ??!

目隠しをされて見えないけど、これは…!!!












「んっ…はっ」

キス…されてね?

「うーっ!!」

手錠で手が動かせないから、ジタバタと手足をばたつかせる。

「ふぅぅ…っ!」

すると、髪がぐいっと力任せに引っ張られた。

「そんなに暴れると、殺しちゃうぞ」

ニコッという擬音と共に、サーッと血の気が引いていったのが分かる。

「か、かむ、かか、神威ィィィ??!」

ゲスト豪華だなオイ!!

あ、いや、じゃなくて…

「ちょ、神楽!なんでこんなやつまで……ん?」

げ!!!

まぁた何かやってきた…。

「銀時ィィ!今日エリザベスとけんk…ふべらっ!!」

桂が全部言う前に、銀時はノックアウトさせた。

なぜなら銀時には桂の言いたいことの予想ができたからだ。













「あー、うぜー」

ガシャガシャと手錠を動かすが、外れる様子がない。

つーか、当初の予定とズレてねーか、コレ。

全然声関係ねーじゃん!

そんな銀時の心のツッコミも知らず、神楽は続けた。

「このサイトの主は、銀ちゃんをマヨラが耳レイ…以下略、して最終的には×××する話に持ち込もうと思ったけど、なんか途中で飽きがきたからマヨラは退散させて方向転換したらしいアル」

さらっと神楽はとんでもない事を言った。

「ここのサイト、もう末期だな…ついていけねェ」



完!!←



おまけ

「俺ら、参加だけさせられてそのまま流されたな・・・」

「ククッ、そうだなァ・・・・・・泣けてくるな」

「わしなんかすぐに退散させられたきに!」

「俺のエリザベスー!!!」



友情が芽生えていた(笑)





END


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