詩
□涙
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ねえ、私は大切なものを何処かにわすれてきたみたい・・・何処に忘れたかも、もう思い出せなの。
苦しいとき、悲しいとき、あの子は傍にいてくれた。あの子のお陰でいつもほんの少しだけ気持ちが落ち着いた。あの子が居てくれたから私は生きているっていう実感が持てたの。
でもいつの間にか私はあの子を何処かに置き去りにしてしまったみたい。こんなに悲しいのに、こんなに辛いのに。涙さん、私の涙さん、ねえあの子は今何処にいるの??お願い、一度でもあの子をいらないって思ったこと謝るから、戻ってきて。
あの子がいなければ私は魂の抜け殻、何の感情もない人形。
泣こうとするほど瞳は乾いて、叫ぼうとするとただ、ため息が流れる。
私の大事な涙、私の心・・・ねえ、貴方は今何処にいるの?