*恋人は専属SP 夢2*
□*蜜恋*
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「ちょ、昴さん?…待って…」
後藤さんと滝を見て帰って来た私は、今日一日の出来事をいつものように、昴さんに話した。
後藤さんと出掛けた事を、もちろん隠す必要もないし、後藤さんにZippoを返す事と、お墓参りの邪魔をした事を謝りたくて、それで後藤さんに会っただけなんだけど……
昴さんは、見る見る不機嫌になっていって……
いきなり、私を抱き上げると無言のままベットルームに連れて行かれた。
「す、昴さん?あの…」
慌てる私を、ぽふんとベットに沈めると、自分のネクタイを緩めて、覆いかぶさる。
端麗な顔が私を見下ろして、その瞳が切なげに揺れている。
胸がぐっと締め付けられるような昴さんの表情。
深く考えないで後藤さんと滝を見に行った私は、ようやく自分の行動の愚かさに気付いた。
もし、もしも、これが反対の立場だったら……
例え、ただの友達だろうと きっと私も不安になってヤキモチを妬いてしまう。
どうして、こんな簡単な事気づかなかったの…
「あの、昴さん、ごめ…」
−−ごめんなさい と続くはずの言葉は、昴さんの唇の中に溶けていった。
怒っていると思っていた昴さんの口づけは、とても優しくて、まるで壊れ物に触るように触れる。
「…頼むから、俺以外を見るな」
僅かに離した唇から、こぼれ落ちる昴さんの本音に、私は涙ぐんでしまう。
「私が好きなのは、昴さんだけだよ」
昴さんのサラサラの髪を撫でるように触れながら言うと
頬に優しく口づけをくれる。
そして、もう一度唇を重ねると昴さんの舌が私の舌を絡めとった。
「ふっ…ん…」
柔らかい舌の感触に、頭の芯まで溶けそうになってしまう。
二人の唾液を繋いだまま、昴さんの唇が離れた。
「どうしようもなく、愛してる」
キスだけで、息が上がっている私に蕩けるほど甘い言葉を囁いてくれる。
「昴さん、大好き…」
昴さんの首に、腕を絡めて、口づけをしながら何度も私は呟く。
深い口づけは、どんどん激しくなっていって、互いの唾液が吐息と共に混じりあってゆく。
そして、そのまま 昴さんの唇は、私の首筋を這う。
「ンン…あっ…」
我慢出来ないで、次々と甘い声が漏れだしてしまう。
そんな 私の反応を楽しむように昴さんは身体中に自分の印を付けていく。
その度に、身体がピクリと反応して、もっと触って欲しくなってしまう。