*恋人は専属SP 夢2*

□*蜜恋*
1ページ/2ページ

 
 
「ちょ、昴さん?…待って…」

後藤さんと滝を見て帰って来た私は、今日一日の出来事をいつものように、昴さんに話した。

後藤さんと出掛けた事を、もちろん隠す必要もないし、後藤さんにZippoを返す事と、お墓参りの邪魔をした事を謝りたくて、それで後藤さんに会っただけなんだけど……


昴さんは、見る見る不機嫌になっていって……


いきなり、私を抱き上げると無言のままベットルームに連れて行かれた。


「す、昴さん?あの…」

慌てる私を、ぽふんとベットに沈めると、自分のネクタイを緩めて、覆いかぶさる。

端麗な顔が私を見下ろして、その瞳が切なげに揺れている。

胸がぐっと締め付けられるような昴さんの表情。


深く考えないで後藤さんと滝を見に行った私は、ようやく自分の行動の愚かさに気付いた。

もし、もしも、これが反対の立場だったら……


例え、ただの友達だろうと きっと私も不安になってヤキモチを妬いてしまう。

どうして、こんな簡単な事気づかなかったの…


「あの、昴さん、ごめ…」

−−ごめんなさい と続くはずの言葉は、昴さんの唇の中に溶けていった。

怒っていると思っていた昴さんの口づけは、とても優しくて、まるで壊れ物に触るように触れる。


「…頼むから、俺以外を見るな」

僅かに離した唇から、こぼれ落ちる昴さんの本音に、私は涙ぐんでしまう。

「私が好きなのは、昴さんだけだよ」


昴さんのサラサラの髪を撫でるように触れながら言うと

頬に優しく口づけをくれる。


そして、もう一度唇を重ねると昴さんの舌が私の舌を絡めとった。


「ふっ…ん…」

柔らかい舌の感触に、頭の芯まで溶けそうになってしまう。

二人の唾液を繋いだまま、昴さんの唇が離れた。


「どうしようもなく、愛してる」

キスだけで、息が上がっている私に蕩けるほど甘い言葉を囁いてくれる。


「昴さん、大好き…」


昴さんの首に、腕を絡めて、口づけをしながら何度も私は呟く。


深い口づけは、どんどん激しくなっていって、互いの唾液が吐息と共に混じりあってゆく。

そして、そのまま 昴さんの唇は、私の首筋を這う。

「ンン…あっ…」

我慢出来ないで、次々と甘い声が漏れだしてしまう。
そんな 私の反応を楽しむように昴さんは身体中に自分の印を付けていく。

その度に、身体がピクリと反応して、もっと触って欲しくなってしまう。



 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ