*恋人は専属SP 夢2*
□*5秒だけの天国*
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「そんな顔してるくらいなら、いっそ自分の気持ち言ってみたらどうだ?」
昴に突然真面目に言われて、海司は困惑した。
「な、に、言ってんすか?
大体 俺の顔がどうだって…」
「…呆れるくらい、丸解りだ。」
コトンと煎れたてのコーヒーを置き、昴は自分もカップに口を付けた。
香ばしい匂いが、海司の鼻腔を擽る。
「今更、どうにもなんないですし」
ゆらゆらと揺らめく湯気を見ながら 海司は自嘲した。
「…そうだな、
だが、お前自身 ケジメを付ける時期が来たんじゃないのか?」
海司は、黙ったまま
コーヒーを一口飲んだ。