戦国 BASARA

□こっちを向いてよhoney..
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・―・・―・・・―・・・・
放課後。




「おい。今から暇か?」

「無理。録画したアンパンマン見るから」


政宗はdataに誘おうとしたが、光の早さで、名無しさんに断られてしまった。


少しショックな顔をする政宗。


政(てか、俺アンパンマン以下かよ。
やべェ…涙でて来た。)



しかしポジティブに

「じゃあ、それ終わったら俺ン家来ないか?」

「無理だわ。ちびまる子ちゃんも見るから★」


「…………俺はあのアホ家族以下か。」



「アハハ」




「笑い事じゃねェ!!」



「…グス…グス…ッ…?」


「……………泣き事でもねェ…」





ふざけている名無しさんに政宗は真剣な顔をして近づいた。



正確には、壁に押し付け身動きをできなくし、自分しか見させない体制にした。

名無しさんの頭の上に右腕を壁に付き、左手を名無しさんの顔の横に付き、顔を挟むようにして包囲する。



「おい。何がなんでも連れて行く。」




「………ゴメン。…私には…チカが、いるから」




「ha!!知るかよ、そんなン」




政宗は名無しさんの首筋に口を押し付け、何か言う度に吐息をわざとらしく吹き掛けた。


名無しさんは擽ったそうに身じろいだ。



「俺が名無しさんに惚れてンの、分かってるんだろう?」


「ま…さ……宗」


「惚れさせたお前は、キッチリ、俺に落としまえ付けろ。」



名無しさんの瞳が揺らぐ。
その隙を点いて、政宗は名無しさんに有無を言わさず口付けた。






「愛してるぜ、名無しさん」







―――――ドタドタ!
突然――――足音が聞こえてくる



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