戦国 BASARA

□こっちを向いてよhoney..
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何で自分の思い通りにならないのか。


俺はいつも恵まれてて、大低は自分の好きにできる事が多かった。


――だから、俺が何をやっても手に入れられないモノに遭遇したとき――


俺は途端不器用になって、つい、それをイジメちまう。


好き故に我が儘、 自分のモノにしたいから。







「名無しさん。あんな奴と早く別れろ」


朝一番、教室で名無しさんに何の前触れもなくそう言うのが俺の日課。


名無しさんは決まっていつも、困ったような、苦笑いのような何とも言えない顔をして俺に言う。


『駄目、私、元親を好きだから。』


そういう名無しさんの顔は少し火照っていて、恥ずかしそうに微笑みながら言う。


その顔を見ると、俺は胸が痛くなり呼吸ができなくなるような錯覚に陥る。




――何度。

元親に殴りに行こうと思ったことか。


だが、寸分のところで止まる、。


そんなことしたら、名無しさんに確実に、嫌われるからだ。

もうあの可愛い笑顔を俺に向けなくなる。
見られなくなる。

そんなの死んだ方がマシだ。

名無しさん笑顔だけが俺の one's reason for living 。(生き甲斐)


fall in love with (惚れ込んだんだ)名無しさん。
死んでも奪うぜ。you see?



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