戦国 BASARA

□告白
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すっかり夕立で紅く染まった砂利道を名無しさんは眺めていた。



隣には政宗さんが石畳に座っている。



城からはそう遠くない神社の中で私と政宗さんはたわいもない話で笑い合っていた。
が、しばらくすれば話の種はなくなるもの。


気まずい沈黙が流れる。
もっとも政宗さんは気にしてないようだけど…

私は…やはり好きな人の前ではこういう雰囲気はなんだか緊張する。
意識してしまう…。


それに彼はこの国を治める将軍だ。私に吊り上ってないなど百も承知だ。




そもそも、政宗さんと会ったのは五年前。

私がまだ十五の時


お参りをしていた私に、偶然お忍びで来ていた政宗さんが私に声を掛けたんです。


それが私と政宗さんの出会い。



気が合うし何となく生き様も似通っていた。

それから私達は二週間に一回程度こうして逢っている。




私達の関係…


強いて言うなれば『友達以上恋人未満』って奴だ。



今の関係に不満はない。
しかし、もう一歩踏み出したいというのが私の気持ちだ。



「名無しさんは昨日何してたんだ?」


「仕事です。」


「ふ-ん…、男じゃねえのかよ」


私の気持ち少しは分かっているのかな。



「!?そんなのいないですし、…そういう政宗さんは何やってたんですか?」


「仕事。」


「ふッ、それ人の事言えますか??」


「……………。」


「私の勝ちですね。」



Ah-…!?せめてdrawだろ!と政宗さんは何やら異国語で悪態つきながらもけらけらと笑う。



…あー、幸せ。
こんな時間、大好き・・
やっぱり私には政宗さんが必要です。
だからこそ。

だからこそ今の関係を越えたいです。



「…あの、政宗さんの好みの女性はどういう人ですか?」
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