戦国 BASARA
□自分のモノ!
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「名無しさん〜♪なーにやってんの?」
誰もいない教室にわたしが一人で週番日誌を書いていると、突然同じクラスの猿飛佐助が呑気に入って来た。
「なになに、週番?そんなの書いてんの?真面目だねえ♪俺様、手伝うよ♪」
そう可愛く言いながら、いきなり抱きついてきた佐助に私は脛を蹴ってやった。
「!!!あいたたっ!……相変わらず照れ屋さんなんだから♪まあ、そこが可愛いけどねぇ♪」
「…五月蝿い…」
…ほんとに邪魔くさい。
今だってまた抱きついてきて、私の頭に顎を乗せている。
…重い。
「ねえねえ、名無しさん♪グロスいらない?俺様、名無しさんに似合いそうなの買ってきたんだけど♪」
目の前に差し出された、薄く淡いピンク色のグロス。
「ね、ね♪あげるから付けてくんない?」
まあ、そこまで言われれば…
「分かった。その代わり週番日誌書いといて。」
そのままするのも腑に落ちないから佐助に頼んだ。
佐助は
「はいはーい、任せられましたっと♪」
と機嫌良くやっている。
なにか企んでるのか、と少し考えたが特に思いつかずグロスを手に取った。
新品のグロスの袋を取り、ぽんっとキャップを抜き、唇に付けてみた。
鏡は今持ってないけど、私に合いそうな色で結構似合うような気がする。
「…どう?付けてみた。」
佐助に一応聞いてみた。
変じゃないかな。
「…名無しさん、もちょっとこっち来てよ…俺様目が悪くて。もーっと近づいてくんなきゃ見えないんだよ♪」
佐助って目悪いの?
と、一瞬疑問に思ったけど言われるまま佐助の顔元に寄った。
「そーそぉ♪わぉ、似合ってるじゃん♪…じゃあお構いなく♪」
いきなり顎を持ち上げられて、なすがままに唇を奪われた。
思考も働かないまま佐助を見ると、私を熱っぽく見ながら唇から舌を出して唇を舐める。
触れ合う唇から佐助の舌が入り込んだ。
角度や深さを変えながらゆっくり私をと味見する。
酸欠で思考があやふやになる。
それを見計らってか、佐助はやっとキスを終わらせた。
「…ッは…な…なっ」
「フっ、可愛い…もしかして名無しさんキス初めてだったりする?」
酸欠頭がぐるぐるして言い返すこともできない。
「名無しさんの唇、麻酔でも付けてるわけ?やみつきになりそ。ねえ、もっかいやらせてよ?」
佐助から素早く離れて頭をぶんぶん振った。
しかし、佐助が一歩一歩近づいてくる。
「…ねえ?知ってる?男に貰ったグロスを付けるとキスされてもおっけーっていう意思表示なんだよ」
「…そんなこと知らない。」
「ふーん。そう。それで?あんた俺様に意思表示しちゃったんだから…俺様はあんたになにしてもイイの♪」
私は教室の隅に追いやられた。
「!…うっ」
壁に背中が当たった。
「もっと名無しさんを堪能させてよ…」
「!…ぅ」
---END---
佐助→
(…え?こんなイイところで終わり?
最後までやらせてよぉ♪
…なになに?
『作者臼く、もうこれ以上は書けません。』だって。
随分ケチだね。
まあ俺が一言、言うなら『御想像にお任せします』かな★)
アトガキ
は、初めてこんな糖度高い物書かさせて頂きました!!
新発見です!!読んでる方はすごい楽しいのに、書いている方はすっごく恥ずかしいんです!!
でもこの恥ずかしさと 戦いながら頑張ります!!
此処まで読んで頂けて幸せで御座います!!
また是非読んで下さい!!
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