戦国 BASARA

□君があって
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 ササァー…

ササァー……



南風に吹かれながら日照った肌を冷やす。



海を見ると、波乗りをしている若い男達がサーファーなのかサーフィンを楽しんでいた。



サーファー達はまた一人また一人と砂場に近づくにつれてパタリパタリと倒れるんだから笑えてしょうがない。ペンギンが物凄いスピードで水中を泳いだ後、陸に上がるとヘタレになる感じに似ている。なんだか可愛いな。






「おーい。名無しさんさっきから何でニヤけてんだよ?キモチワリィぞ?
いくら彼女だとはいえ、引くぜ。」


「アンタに言われたくない馬鹿チカ。チッ。年中裸男が。」


「俺だって好きでこんな格好してんじゃねえよ!ひでぇ言われよう!」


「黙れ、かっ消すぞ。ドカスが。」


「待て!今の台詞、他版権もの!!会社違う!!(多分)」


「おい、チカ。下を向くな上を向け。でっかい男になるんだ。」


「はい、お師匠さま!!……じゃっねえよ!何言わせんだ!!」





馬鹿チカのノリツッコミを綺麗にスルーしてわたしは海に素足を入れてみた。はあー、気持ちいい。ひんやりすべすべする海水がわたしは大好きだ。海水に浸ると何故だか清潔な気分になれる。海って不思議。




時折吹く北風にも、なんとも言えない清々しさが織り交ざっている。なんて綺麗なんだろう。









「……へっくしゅッ!」


「!!…おい、風邪引いたのかよ。」


「別に。風邪なんか…」


「ったく、ホラ。」


「…っ!!」







なによ。馬鹿チカのくせに。
こういう時だけ男ヅラして。




…………抱きしめるなんて。








「止めてよ。」


「ほう、お姫様。まだ足りないか?」




わたしをさらにすっぽりと抱き込めてしまうチカ。





「痛っ、折れる。」


「黙れよ。」





わたしにはこの腕を振り払うのは、これから先絶対に無理だろう。








ずっと側にいてよ。









アトガキ


季節感が全く感じられない作品。いつだろう?


10/05 修正
 

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