エリア2

□君だけ赤面症
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「荒木。」


傑の声が頭に響く。


今日は、部活がないので傑に会える日。


そのせいで、昨日からずーっと傑の事ばかり考えている。


だって、最近お互い(殆ど傑がだけど)忙しくなかなか会えなかった。だからこの日が楽しみでしょうがなかったのだ。


待ち合わせ場所に着き、傑が来るのを待つ。


暫くすると傑がやってくる。


「よっ荒木。待たせたか?」


「いっいや。全然。」


胸がドクッと高鳴る。
傑に聞こえるのではないかというくらい。こんなに合わない時間が長いだけでドキドキするなんて。
恋する乙女ってこんな感じなんだろうなと一人で分析する。


今日は、傑が長い間遊べないらしいので傑の家に行くことになっている。


何度もいっているにもかかわらず何回も道を間違えたりと、動揺が隠し切れないまま傑の家に着く。


「おい、お前大丈夫か?」


傑の部屋に着くと、傑が心配そうに俺に話しかける。


「えっ。だっ大丈夫・・・。」


「飲み物持ってくるから待ってろよ。」


そういって、部屋を出る。


一人になり少し心を落ち着かせる。


せかっくの、休日なのにもかかわらずさっきからまともな会話をしていない。
しかっりにしなきゃと思っても、なかなかできないしどうすればいいのだろう。


そうしている間にも、傑の匂いが漂う部屋にいるだけで心拍数が上がる。


「荒木、お茶持ってきたぞ。」


「あっああ!!ありがとう・・・。」


いきなり出てきた傑にびっくりしながらも、緊張しまくりで熱く火照った体を冷やすためお茶をもらう。


すると、傑が俺の隣に座り唇にキスをする。
あまりの不意打ちにびっくりするを通り越して何がおきたのかわからなくなってしまった。


唇を離すと、傑がくすくすと笑う。


「お前、今日緊張してたんだろ?ばればれだよ。」


「なっなんで知ってて黙ってるんだよ!!つかなんだわかったんだよ!!」


「だってお前顔真っ赤だったし、黙ってたほうが面白いし可愛い荒木が見れるだろ?」


そういいながら今度ゆっくり顔を近づけキスをする。長くて甘いキス。


君だけ赤面症


「傑のばーか。」


「顔が赤い荒木が悪い。」


「何だよそれ!!」


end

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