エリア2
□確認のキス
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「俺家庭教師する事になったから。帰り遅くなる。」
「は?誰を?」
「鬼丸春樹。高校の時一緒だった。」
鬼丸春樹
飛鳥が高校時代良く面倒を見ていた後輩だ。
高校が違うのであえなかったが、一度はなしたことがある。確実に飛鳥を好いて
るようであまりいい印象は持てなかった。
「まじでいくのか?」
仮にも恋人同士。二人でいる時間を増やすために一緒にだって住んでいるのに、
家庭教師なんかして二人の時間が減るのもイヤだし何より飛鳥のことを好きって
思ってる奴なんかとふたりっきりで勉強させるなんてできない。
だが当の本人はというと
「ああ。」
と完全に無防備なことを言っている始末。
「つか何でいくんだよ。ほかにバイトだってあんのにいけんのか?」
「鬼丸うちの大学受験するらしくて、それであいつ頭悪いから個人で教えて貰い
たいんだと。空いてる時間でいいらしいし、週2でいいっていってるからいいと
思って。」
「そうか…」
そう言われてしまうと止めることもできないず結局俺は飛鳥を止めることもまし
てや注意するように言えるわけもなくはじめての授業の日になってしまう。