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□君のいない世界
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傑が死んだ。


そのことを知ったのは傑が死んでから3日たった後だった。


知ったときはとにかく信じられなかった。


だって、つい5日前あったばっかりだったから。


でも、今思えば傑は自分が死ぬことを予知していたのかもしれない。


その日いきなり傑に呼び出され、半ば強制的にヤッた。


もちろん付き合っていたから体を重ねることが嫌なわけじゃない。


でもその日の傑はまるで別人のように荒々しく、そして寂しそうだった。


だが最後には、いつものように優しくキスをしてくれたので何の疑いもせず帰った。


でも、まさかあんなことになるなんて。


そんなことを思い返していると涙があふれてきた。


無愛想でクールではあったけど、優しくてあったかくて。


でも、もうそんな傑に会えないと思うと涙がとまらなかった。


何であいつなんだろう。


何度もそう思った。


ああ、神様どうか・・・もう1度傑にあわせてください。


俺にはそう祈ることしかできなかった。


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