ぶん
□このバカップルが
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「アルフレッドさんって眼鏡かけていますけど目悪いんですか?」
縁側に座りながら自分の愛犬を撫でる愛しい恋人に質問する。
「違うんだぞ。かけると頭がよくなるらしいからかけてるんだぞ。」
となんとも彼らしい子供のような返答に思わず笑みがこぼれる。
「ふふっアルフレッドさんらしいですね。」
「馬鹿にしたな?じゃあ菊もかけてみればいいんだぞ。」
「だめだぞ!!かけなきゃ」
「だって似合いませんし、私がかけたらただの老眼じゃないですか。」
そう反論したもののアルフレッドさんは自分の眼鏡をちかくにあったティッシュでふいたあと私に差し出す。
「かけるんだぞ!!」
こう言い出すと手がつけられなくなるので、素直にアルフレッドさんの手から眼鏡を受け取る。
「かけましたよ…?」
そういいながらアルフレッドさんの顔を見るとそこには、いつものアルフレッドさんより格好いいアルフレッドさんがいた。
なぜか顔が赤くなってしまい必死に顔を逸らす。
「なっなんかすいません。」
「いやこっちこそ。こんなに似合うとはおもわなかったんだぞ。」
無意識で言ってしまったのか言った後に口を塞ぐ。
「わっわたしもこんなにアルフレッドさんが眼鏡を取るとかっこいいなんて…」
おたがいそういうと何故か面白くなってしまい、二人で笑いあう。
このバカップルが
こういう何気ないことに幸せを感じられるのはすごく嬉しいことですよね…?
end