ぶん
□顔が赤いのがばれてしまう
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『飛鳥さん!!新しくできた水族館いきませんか?』
そう言われたのが昨日の土曜日。
たまたま今日の練習が午前中までだったし、鬼丸に誘われたこともあり行くこと
になったのだが…
「飛鳥さん!!これ見てください!!なんっすかね、これ…」
「それはトドだろ。というか俺と来て楽しいか?こんなとこ」
周りは、カップルや家族連れでいっぱいだ。
日曜ということもあり、かなりの客が入っている。
だがさすがに、高校生が二人で館内にいる姿は見てないし、みてもカップルや女
同士だったりと男同士で来てる人なんて俺たちぐらいだった。
「当たり前じゃないっすか!!楽しいに決まってますって。」
鬼丸は満面の笑みでそう答える。
「それに…」
そう言いながら足をとめると鬼丸は俺の唇に触れるだけのキスをする。
「水族館ならこういうこともできますし、飛鳥さんじゃないとこんなことできま
せんよ。」
「勝手に盛るな。」
そう言いながら鬼丸より先に足を進める。
にしても本当に水族館で良かったかもしれない。
でないと
顔が赤いのがばれてしまうから
「あーすーかーさーん待ってくださいよー」
「うるさい。」
「てかこっち向いてくださいよー」
end