ぶん
□月明かりの指す部屋で
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修学旅行二日目の夜。俺は眠れずにいた。
というのも、昨日は隣に寝ていなかった祐介が隣に寝ることになったからだ。
さっきまで聞こえていた同じへ屋の男子の笑い声やヒソヒソ話も聞こえなくなり時計を見ると、もう午前一時を指していた。明日も朝早く起きなくてはならないのに…と思いながら独り言を呟く。
「寝れないよ…」
そう言うと隣から声がする。
「ゆうすけっ!!」
「しーっ。起きるだろみんなが。」
と呟き俺の顔見ながら質問をする。
「で、何で寝らんなかったの?」
祐介が隣にいるからなんて言えるわけもなく、「別に…」とだけ返す。
「祐介は何で寝られなかったの?」
と逆に質問で返すと祐介はゆっくりと耳元までいき呟く。
「隣に駆が寝てるから。」
そういいながら今度は俺の唇に顔を近づけあと数pというとこで顔を止め、また
「今なら誰も見てないからキスしても怒らないよね。」
呟く。さっきの呟いた声が頭を循環してし、さらにさっきの呟いた時の吐息が耳元に残り首を縦に振るのがやっとだった。
その様子を見た祐介はニコッとわらい優しくキスをする。
月明かりが指す部屋で
「ねぇ、駆も俺が隣にいるから寝れなかったの?」
「ちっちが!!」
「うそつくなよ。顔真っ赤だぞ」
end