ぶん

□君だけには甘い俺
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「あーらき。ん?なにしてんの?」


そういいながらマコは荒木に抱き付き、まるで犬のようにかまってと言わんばか
りの仕草をする。


「おー、マコー。テストちけーからさ、勉強?」

荒木はそれに呆れながらも勉強道具に向けていた視線をマコの方へとうつす。


「んだよ。お前えらいじゃん。」


そういいながら頭をわしゃわしゃとなでる。


「だろ?あーだから俺今構えねーから織田んとこにでも行けよ。」


荒木はそういうとまた勉強道具に目を向ける。


マコはあまりそれが気に入らないらしく「嫌だ」といいながら荒木の体に顔を埋
めながら再度抱きつく。


「マコー?なぁ、マコってばー」


さすがの荒木もさすがにこの格好じゃ勉強できないらしく、困り果てる。


「おーい誠くーん。うーんとじゃあ構ってあげるからさ。何したらいい?」


荒木がそう聞くと、マコは体勢を崩さぬまま静かな声でボソッとつぶやく。


「じゃあさぁ俺にキスしてよ。そしたらもう何もしねーから。」


「なっ!!なんだよそれ!!いやにきまって「じゃあ離れないからな。」


「っ〜//わっわかったよキスすりゃいんだろ。キスすりゃ。」


どうやら荒木もマコの態度に折れたらしく、抵抗するよりキスした方がいいと判
断したようだ。


「じゃあこっち向けよ。」


荒木がそういうとマコは素直に荒木の示す方を向く。


「目瞑って?」


そう言われ、目を瞑ると一瞬マコの唇に柔らかい感触があたる。


目を開けると、顔を真っ赤にしながら下を向く荒木がいた。


「もっもうしねーからな。」


とだけいってまた勉強しはじめる。


マコは「はいはい」といいながら、荒木の頭を撫でて


「勉強終わったら今度は俺からキスしてやるからな。」


とだけいって荒木から離れる。


君だけには甘い俺


本当に俺はマコに弱いな…

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