ぶん
□たとえ嘘だとしても
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「あっそういえば今日ってエイプリルフールだね。」
ここは俺の部屋。今日駆が家に泊まり来たのだがなかなか寝ることができずゲームをやっていたのだが突然駆がそんなことを言ってくる。
「そう言えばそうだな。」
「なんかしようよ。暇だし。」
「いいけど、なにすんの?」
「うーん・・・あっ!!」
駆は少し悩むと俺のほうを向き
「祐介、俺祐介のこと嫌いです。」
「じゃあ俺も嫌い。」
「えっと・・・。それってウソ的意味でだよね?」
「さぁ?駆はどうなの?人のこと聞く前に。」
「えっ・・・。そりゃあもちろん・・・スキって意味でだけど・・・(モゴモゴ)」
そう顔を真っ赤にしながら小声でモゴモゴとしゃべると
「俺言ったんだから、祐介も言ってよ!!」
とさっきとはま逆の声でしゃべる。
「え〜やだ。」
そう俺がもったいぶると、駆は怒って俺とは別の方向を向き「もういい。祐介なんか嫌い!」という。
「でも今日エイプリルフールならそれウソでしょ?」
「ウソじゃないもん!!ホントのことで祐介が嫌いなの!!」
「じゃあスキって言わなきゃ。」
「〜///ゆっ祐介なんか大好き・・・。」
そう小声でつぶやく。俺はそれを聞くと背中から駆を抱きしめる。
「ありがとう。」
「はぁ?わけわかんな「だって今日4月2日だもん。」
俺がそう言うと駆は時計を見る。午前0時4分をさしている。
「じゃあ全部わかってたの!?」
「さぁ〜」
「もう祐介の馬鹿!!」
そう言いながらこっちを向き俺の胸をポコポコと叩く。
「まぁいいじゃん。俺駆にスキって言われていうれしかったよ?」
たとえそれが嘘だとしても
「好きな人にスキて言われたら嬉しいだろ?」
end