ぶん
□1000hit記念企画第2弾
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「すいませーん飛鳥さんっています・・・なっなにやってんっすか?!飛鳥さん!!」
たぶん俺がびっくりするのも無理ないと思うだって目の前には女子から頭をいじられたのか、いつもより何千倍もかっこよくなっているのだから。
いつもの無造作ヘアーがワックスによりくるんとはねたりねじれてたりしている。さらに、前髪は大きめなクッリプでちょっとだけとめられ、眼鏡をかけている。
「ああ、鬼丸か。悪いな、今行く。」
そういうと周りの女子を気にせずこっちへやってくる。
「あっあの飛鳥さんなんでそんなことになってんっすか?その・・・かみがたとか?」
俺がそう聞くと、飛鳥さんは
「いや女子が触ってもいいって聞いてきたから。」
という。
「いいって言ったんですか?!だからそんな頭に!?」
「あっああ。だめ・・だったか?」
「いっいやだめじゃないっすけど・・・」
ちょっと複雑な心境ではあった。
いくら女子とはいえ、飛鳥さんの髪を触ったわけだし、しかも飛鳥さんはそれを嫌がってないし。
そんなことを思いながら部室へ行くと他のやつはみんなグランドへ行ったらしく、ついたときには俺ら2人しかいなかった。
俺がちょっと不機嫌なのに気付いたのか飛鳥さんが
「どうかしたのか?」
そう声をかけてくれた。だが、俺は「別に何もないっす。」といい、冷たい態度をとる。
そして俺はさっさと準備を済ませ、グランドへ向かおうとすると、飛鳥さんが、
「ちょっと待て。」
といい、俺の腕を引っ張り半ば強引にキスをする。
「何で怒ってるのかわからないが、俺はお前が笑ってるときのが好きだから・・・。その・・・あんまり怒らないで・・くれないか・・・?」
いつもと違う貴方
あんなふうに言うなんて飛鳥さんらしくないな。でも可愛いからたまにはこういうのもいいかも。