ぶん
□精一杯の感謝
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もう届かない…
届きたいそう思えば思うほどほどその思いは実現しないという現実に突きつけら
れる。
今でも思う…。俺があのときサッカーを続けてたら少しは何か変わってたんじゃ
ないかって。
でも…。
俺は兄ちゃんがいなくなったことで少し変われたと思う。
そんなこというとまるで兄ちゃんがいなくなって嬉しいみたいだけど、そんなん
じゃなくて…
そんなんじゃなくて、きっと兄ちゃんがいたら兄ちゃんの思いにも気づくことが
できなかったしサッカーも続けてなかった。
兄ちゃんと俺の差は縮めることはもうできないし、もう届かないことも知ってる
。
でもやっぱり兄ちゃんに近づきたいし恩だってまだ返してない。
だから俺は今ここにいるんだ。
兄ちゃんの求めていたエリアの騎士として。
ここまでくるのは楽なんかじゃなかった。むしろすごく辛くて大変で。
でも兄ちゃんが俺を何回も救ってくれたんだよ。
でも今度は俺一人で平気だから。もう兄ちゃんに力はかりない。それが俺のでき
る精一杯なんだ。
精一杯の感謝
だから見ていてね。兄ちゃん・・・