エリア2

□surprise birthday
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午後23時58分。


朝が早かったため、家に帰ってきてからはずっと寝ていた。とういうのも同級生
のお節介でなぜか誕生日パーティーを開かれたのだ。


誕生日の明日は飛鳥と過ごすつもりだったので、予定があるといったらその前の
日なら暇だろといわれ誕生日パーティーを開いてもらった。


まぁ別に開いてもらって悪い気はしないのだが、疲れてしまい、ちょっとのつも
りがこんな時間まで寝てしまった。

風呂にでも入ってまた寝ようかと考えていると、俺が起きたのを見計らったかの
よう電話が鳴る。


こんな時間に誰だよ、なんて思いながら少し不機嫌気味に電話にでる。


「もしもし。」


『もしもし、タカか?悪い寝てたか?』


電話の相手は飛鳥だった。


「いや、全然。どうした?」


本当はその通りなのだが、好きな相手に言われればそういってしまうのは仕方な
いと思う。


『誕生日おめでとう。』


「あっありがとう」


『ふっ』


「んだよ、何笑ってんだよ。」


『いや、タカでもちゃんとお礼言うんだなと思って』


そういいながらまたクスクス笑う飛鳥。


「今お前がいたらぼっこぼこにしてやんのにな」


『ぼっこぼこにされるのは嫌だが、いるぞ。』


「は?なにが?」


飛鳥のとんちんかんな言葉に思わず聞き返す。


『タカんちの前』


飛鳥がそう言うと家のインターホンが鳴る。


急いで玄関へ行きドアを開ければそこには飛鳥がたっていた。


surprise birthday


「タカ誕生日おめでとう」そう言いながらプレゼントを渡す飛鳥。


そんな飛鳥が可愛くて、無言で抱きしめれば顔を真っ赤にして「今日は特別な」とだけいって抱きしめ返す。

end

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