エリア2

□織り姫と彦星のかわり俺たちが
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「せっかくの七夕なのに曇っちまったな。」


「そうだな・・・。」


ここは俺んちと傑の家の間にある公園。七夕だから星をみたいとメールしたらす
ぐに来てくれた。本当は星が見たいなんてのは嘘で傑が会いたかっただけなのだ
が。


しかし残念なことに天気は曇り。


「織り姫と彦星あえたかな・・・?」


星の見えない夜空を見ながら俺が呟くと傑も「さあな」とだけ呟き、夜空を見つ
める。


「でも・・・。」


そういいながら傑は俺を見つめ話し続ける。


「会えたんじゃないか?俺たちみたいに。」


「そうだな。」


実はあうのは久しぶりで三ヶ月ぶり。傑の海外遠征のためである。だからわざわ
ざメールをしてまであいたかったのだ。


「それに織り姫と彦星が会えなかった分俺らがいちゃついてやればいいだろ。」


といいながら俺の頬にキスする。


「ばーか。」


そう言って俺は傑とは逆の方向を向く。傑の唇が触れたところが熱い。多分とい
か絶対俺の顔は赤い。それなのに、傑は強引に俺を傑の方に向かせる。


「この変態。」


「変態で結構。」


そう言って傑は俺の唇にキスをする。


織り姫と彦星のかわりに俺たちが


「さっきからセクハラばっかりしやがって・・・!!」


「顔真っ赤にして抵抗しなかった荒木が悪いだろ。誘ってるようにしか見えなか
ったぞ。」


「黙れ!!変態!!」


「まぁ久しぶりだったんだしたまにはこういうのもいいもんだろ?」


「変態・・・。」



end

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