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□甘い甘い恋の時間
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サンゾロ


「おーい飯出来たぞー」


フライパンをお玉で叩き飯の時間を知らせる。すれば分かっていたが飯食うしか頭に無い奴が何時もと変わらず一番最初にやってくるのは、この船の船長でもあり頼りないこのゴム男 。
船長を先頭に後ろに続いて皆集まってくるー…けれど一人足りない。


「なぁ…あいつは?」

「熱い!?今日の飯熱いのかぁ!」

「お前に聞いてねぇ!ルフィ!!ウソップあいつは何処にいやがるんだ!」

「あいつ…ってゾロの事か?ならあっちで寝てるぜ」


ウソップが指差した先は、あいつが何時も睡眠に使っている特等席。<皆先に食べといてくれ>女性方に今日のメニューの繊細を言わないといけないがあんな奴でもいなかったらいなかったで気になるもので何だか落ち着かない。
足を向けたその場所には気持ち良さそうに寝てるこいつ。どうやったら一日中寝ていられるのか。こいつの寝顔を見ていたら呆れてしまう自分がいる。


「おい、コラ…マリモ。飯だ飯」


そんな声をかけても起きる様子は無い。敵が攻めてきたらどうするんだ、そう思いつつ眠っているのをいい事に指でこいつの肌に触れてしまう。
その時だ、瞬間的に手首を握られてしまえば目を覚ました相手が視界に映るー…。


「聞こえてんだよ触んなっ、変態」

「あぁ!?変態?てめぇふざけんなやっ」

「ふざけんのはてめぇの方だろがぁ!」


またこんなくだらない会話が始まってしまう。
俺はこんな会話をしたくて喋りかけた訳じゃないただ、飯が出来たからわざわざ呼びにきただけだ。


「………んだよ」


じっと見据える。
そしたらなんだか魅入ってしまったー…何をどうやったらそんなに筋肉にハリがつくのだろうか。
俺は自然にこいつの筋肉に指を絡めてしまったーそしたら予想していたものの手で払い退けられてしまう。


「…だから何すんだっ変態!」

「………なんもねぇクソマリモ」

「あぁ?」

「マリモ…」

「うぜぇ!」


マリモで反応するお前がどうかしてる、けれどそれで反応してるこいつが<可愛い>なんて思ってしまうのは一時の迷いに違いない。
俺は、俺を見据えて嫌そうな表情をしているこいつの唇に自分の唇をそえた。
目を閉じていたからこいつがどんな顔をしているか判らない。判らないがこいつの口から漏れてくる甘い声が大体予想できる。



「クソ可愛いぜ、てめぇ」















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