キョン「く・・・」
何か知らんが異世界に来ちまった俺と美少女2人は、長門のアドバイスも完全にもらえぬまま長門と連絡を途絶えさせてしまった。
長門は後でSOS団全員来るとか言っていた・・・ったく、どうすれば合流できんだ?
真冬「何だったんですか・・・?あと最後のνって・・?」
ν?何かが俺の頭に引っかかった・・・がその感覚はすぐに途切れた。仕方ない。
キョン「とりあえず、どっかに通じる道っぽいのがあるのでそれを通りましょう。ここにいてもどうにもなりませんし・・・。」
2人はすぐ俺の意見に賛成してくれた。
しかし、長門が言っていた「ν」・・・どういう意味だ?
ま、今は前に進むしかねえか、もしかしたら長門たちと合流できるかもしれんしな。
−歩き始めてから数十分後−
梓「あそこに立て札がありますよ。」
真冬「見に行ってきてくれますか?RPGでは立て札が重要な情報だったりしますし。」
この娘はなんだ?PCで小説やらRPGやら・・・
キョン「なんて書いてあるんですか?」
梓「えーと・・・<まもなく νドミノシティ・・・>って書いてあります。」
キョン「そうか!」
真冬、梓「「え?」」
そうか、そういう事だったんだな、長門。
キョン「とりあえず、急いでそのνドミノシティとやらに行ってみましょう。もしかしたら俺の知り合いと合流できるかもしれません。」
真冬「あ、はい!」
すると、何か納得のいかないような表情で、中野がこんなことを言い出した。
梓「あの・・・あなたのお名前はなんでしょう?」
って、自己紹介のとき聞いてなかったのか?
真冬「えっと、私は椎名真冬です。話はしっかり聞いていてくださいよ?」
梓「あ、すいません・・・。」
あー・・・
キョン「あの・・・そろそろ行きたいんですけど・・・」
真冬、梓「「はい!」」
やれやれ。
−数分後−
キョン「ここが・・・」
梓「ν・・・」
真冬「ドミノシティ・・・」
俺たちの目の前には、人気のない繁華街(いや、大都市というべきか)が広がっていた。
そして・・・
ハルヒ「あー!!!キョン!!!」
鍵「ま、真冬ちゃん!!!!!」
唯「あ、あずにゃんだーっ!!!」
SOS団全員と、中野と同じ制服を着た女子が4人、椎名と同じ制服を着た女子が3人、あと椎名の知り合いであろう男子が1人・・・
キョン「あなたたちは?」
鍵「あ、俺は杉崎鍵。後ろの3人と真冬ちゃんが俺のハーレムメンバー。後ろのメンバーは、右から桜野くりむ、紅葉知弦、椎名深夏。
深夏は真冬ちゃんの姉だ。君は?」
…ハーレム?まあいいか。
キョン「俺のことはキョンって呼んでください。あとあそこに固まってる女子3人と男子1人、男子の方から古泉一樹、朝比奈みくる、長門有希、
涼宮ハルヒ。」
鍵「そうか・・・ハーレムではないものの、なかなかの美少女ぞろいじゃないか!!!」
なんだこいつ・・・
唯「あれ?この人があずにゃんと一緒にいた人?」
中野と同じ制服を着た女子の一人が話しかけてきた。ふむ・・・朝比奈さんと似て非なる性質っつーか、そんなもんを持っていると思うのは俺だけか?
梓「あ、キョン君、紹介します。この人は平沢唯先輩、後ろの人たちは左から琴吹紬先輩、秋山澪先輩です。みんな私と同じ軽音部のメンバーなんですよ。」
キョン「あ、よろしくお願いします。」
律「あ、キョン君だったか?こちらこそよろしく!」
ここにいるメンバー(計15人)で軽く会釈をした後、俺たちはとんでもないことを知った。
みくる「あの、キョン君・・」
キョン「どうかしましたか?」
みくる「あの張り紙ってなんでしょう・・・?」
朝比奈さんが指さす先には、ビルに張られた白い張り紙があった。俺はそれを引っぺがし、手にとって読んでみた。
キョン「どれどれ・・・!?」
澪「どうかしたのか!?」
キョン「これを読んでみてくれ・・・」
軽音部全員「「「「「な、なにいっ!?」」」」」
ハルヒ「何よ、何が書いてあんのよ?」
深夏「あたしも気になるぜ!」
キョン、みくるを除くSOS団全員、生徒会メンバー『えええええっ!?』
そこには、
この世界に迷い込んだ人々へ
君たちが元に帰る方法を用意してやろう、ただし私を倒すことができればな。
君たちの時間軸からみて25時間後、ここに集まれ。デッキとデュエルディスクを持ってな。
君たちとともにここに迷い込んだ奴らがいてな、そいつらとデュエルで戦ってもらう。
トーナメント戦で、1チーム人数は3人。なお、同じ世界から来た者同士のチームは認めない。
ただし、君たちのように他の世界の者と邂逅できなかった者に対しては特別に同じ世界の者同士のチームを認めよう。
最期に勝ち残ったチームの代表者が、この世界からの帰還を賭けて私とデュエルするのだ・・・
健闘を祈る。
この世界の主より
キョン「どう思う?」
知弦「うーん・・・嘘である可能性もあるけど、今の私たちの状況を理解している・・・」
キョン「長門、どうだ?」
長門「これは真実であると思われる。詳しくは把握できないが、この空間には私たち以外にも有機生命体が存在している。」
律「こいつを書いた・・・えっと、この世界の主とかいう奴についてはわかるか?」
長門「存在は確認できるが、どこにいるか、またどんな人物であるか不明。」
鍵「そうか・・・」
ハルヒ「これって、25時間後って書いてあるけど、どっか泊まる場所あるのかしら?」
確かにそうだ。まさか野宿しろとか言うんじゃねえだろうな?
古泉「あのビルを使えばいいのではないでしょうか?昔ホテルだったような感じですし。」
くりむ「そうだね、行ってみようよ!」
その後のことを少し語ると、そこは昔ホテルとして使われていたらしく、結構新しいとこだったので、不便はなかった。
また、食糧などはホテルの中を適当に歩いているとと見つかった。まるで長門に負荷をかけない雪山小屋だな、ここは。
夜には、長門、俺、古泉、さらに朝比奈さんも加え会議を行ったが、わかったことは、
この現象はハルヒが起こしたものではないこと
という事だけだった。
そして俺たちは何の手がかりも得られないまま、25時間が過ぎ・・・
大会が始まった・・・
あとがき
今回も超展開&駄文すみません!あと、ハルヒ×カオス−Nobelの
Nobelの部分はこれから省略させていただきます。誠に勝手ですが、ご了承ください。
あと、このシリーズにおける「デュエル」とは、遊戯王のほうです。これからもよろしくお願いします!