キョン×梓

キョン「・・・ここはどこだ?」

なぜ俺が、こんな妄言のような言葉を口走っているかと言えば、本当に自分の知らない場所にいるからだ。
閉鎖空間でもない。例えるなら、星のカー○ィーの〇の泉みたいなところだ。なぜ俺がここにいるのか、それはつい先ほどに遡る。

今日はSOS団のパトロールもなく、のんびりと休日を過ごそうと思っていたのだが、妹が「どっかつれてってー!」
とかうるさいもんだから、仕方なく街中に連れてきていた。妹は勝手にどっか行って、俺は一人で時間を潰すことになった。ま、あいつならデパートのどっかにいるだろ。

んで、偶然やってたデュエル大会に参加した。なぜかは知らんが、バッグのなかにデッキが入ってたから、暇つぶしにはもってこいだ。

俺の腕は悪いほうではないが、なぜか準決勝まで勝ち上がってしまった。ま、よくあることさ。相手があんまし強くなかったことは。
問題は、その準決勝中に起こった。

俺のライフは200、向こうは2800。結構善戦はしたが、さすが準決勝と言ったところか。で、自分のターンにドローカードしようとした時・・・

俺の視界が奪われた。

まばゆい光が俺を包み、気が付いたらここにいた・・・っていうこった。
自分で話してても思うが、何だ?このリアリティのない展開は。まさか、ここは異世界・・・なーんて言うんじゃねえだろうな。

ふと周りを見渡すと、2人の女性が倒れていた。制服なので、たぶん女子高生だろう。
一人は黒髪にツインテール、背は標準より少し小さめってとこか。
もう一人は白みがかかったような髪をストレートに伸ばし、頭の上にはリボンをつけている。

その2人を起こし、話を聞いてみた。まず一人目のツインテール少女。

梓「私は中野梓といいます。あの・・・ここはどこですか?」

キョン「俺は・・・キョンって呼んでください。あと、ここがどこかは俺にもわかりません。」

梓「そうですか・・・」

もう一人のリボン少女は、

真冬「あの、椎名真冬といいます。あなたは?それと・・・ここは?」

キョン「俺のことはキョンって呼んでください。ここがどこかは、俺にも・・・」

真冬「そう・・・なんですか・・・」

しかしこの二人、なかなかの美少女だ。ハルヒや朝比奈さんに負けるとも劣らない。

うちの学校に来たら、ファンクラブが出来るのではあるまいか・・・。

そのような妄想をしていた時−

ピポ

梓「!?」

真冬「あ、真冬のパソコンですー!小説の途中だったんですよー・・・って、あれ?」

キョン「どうしたんですか?」

真冬「画面が・・・ブラックアウトしたまんまなんです・・。」

ん?

こんな展開が、前にもあったような・・・そうだ、俺とハルヒで閉鎖空間に閉じ込められた時、そしてハルヒが消えた時−

キョン「ちょっと見せてくれ。」

俺は急いで真冬さんのPCを覗き込む。すると・・・

YUKI.N>これをあなたが見ている時、あなたは私たちの世界にはいないだろう。

俺は急いでPCのキーボードを叩く。

どういうことだ?俺たちは異世界に来たとでも言うのか?

YUKI.N>そう。あと2分ほどしたら、SOS団全員がそちらの世界に連れて行かれることだろう。

は?ってことは、あと二分くらいでSOS団全員と再会できるのか?

YUKI.N>必ずしもそうではない。今、光陽園付近に時空の歪みを確認した。それは不可視のもの。タイムリミットが来れば、私達は強制的に
そこにワープされる。

は?えーと、整理すると、黒幕的な奴がいて、目的は知らんが、なぜかSOS団を異世界に飛ばす・・・・ってことか?

YUKI.N>簡潔に言うとそういうことになる。

どうすれば帰れる!?お前の力で止められないのか?

YUKI.N>止めることは不可能。元の世界には、νドミノ−

そこで通信が途切れた。

キョン「長門、長門ー!!!」


編集後記

なんか中途半端な終わり方ですいません・・・。シリーズ物は初です。至らぬ点はご容赦ください。

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