くりむ「うう・・・・」
今、俺達はゲームセンターにいる。
俺達、というのは、杉崎鍵、紅葉知弦、椎名深夏、椎名真冬、そして以前ここにいなかった桜野くりむの5人のことだ。
鍵「会長・・・まさかこのタイプのゲームもだめなんですか?前は行けなくて悔しがってたのに・・・」
くりむ「そ、そんなわけないわ!ただ、久し振りだから感覚が鈍ってるだけよっ!」
深夏「へー・・・」
ま、なぜ俺たちがここにいるのかというと・・・
−前日−
くりむ「闘おうとする闘志!それが人を成長させてきたのよ!」
会長が、いつものように何かの本の受け売りを高らかに叫んでいた。
鍵「・・・そうか!」
深夏「どうした、鍵?」
鍵「リベンジ!」
くりむ「リベンジ?」
鍵「ああ、俺は前会長がいないとき、ガンダムゲームをやって負けた・・・だが!今の俺には携帯ゲーム版で鍛えた腕がある!」
知弦「なるほど・・・つまり、以前の敗戦のリベンジを、深夏と真冬ちゃんに?」
鍵「そう!俺はこのまま引き下がることはできない!」
くりむ「ま、待ちなさいよ!私は!?」
鍵「じゃあ、明日みんなで行きますか。」
・・・はい、回想シーン終了。
だが、知弦さんは用があるからと言って先に帰ったので、今は俺、会長、椎名姉妹が残っている。
それで俺はリベンジで会長とチームを組んだ・・・が、それが大きな誤算だった。
俺が死んでもいないのに一人で落ちて、戦力を0にしているからな・・・
それで、冒頭のシーンにつながるわけだが・・・
鍵「会長・・・」
くりむ「いや、ごめんごめん!」
鍵「いいですよ、もう・・」
俺は、例の最終兵器を使うことにした。
ってわけで、チーム&MS発表。
鍵 フリーダム
会長 ガンダム
深夏 ノーベル
真冬ちゃん ガンダムヴァーチェ
となった。
鍵「会長は下がっててください。俺一人で片を付けます。」
深夏「そんなことできんのか?」
鍵「やるしかねえじゃねえか!!いくぜええっ!」
だが・・・会長が2落ち、向こうは深夏が一回落ちただけ。
鍵「それでも!守りたい世界(ハーレム)があるんだ!」
真冬「万死に値する!!」
鍵「うええええええっ!?」
俺は、気がついたらヴァーチェのバズーカ(フル版)をくらっていた・・・
そして、画面に浮かび上がる
LOSE
の4文字。
(もう、俺は勝てないんだな・・・でも、俺には帰れる場所が、生徒会室がある。なら、それでいい・・・。)
−次の日−
知弦「どうだった?昨日。」
鍵「種割れしたのに負けました・・・」
知弦「・・・まあ、がんばりなさい。」
あとがき
落ちはないです。ただキー君にキラの名台詞を言わせたかっただけです。何かもうすみません。