BOOK(H)

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「道徳の弱点?」
「そう!コーチの弱点!」
「女の子に弱い、かな?」
「女…のこ…?」


1週間後の正午までに、師である道徳に、一本さえ入れることが出来れば、宝貝の仕様の許可が下りる。
「寝首をかくもよし、寝起きを襲うのもよし、手段は問わない」、そう告げられたのが、三日前の、正午のことだった。

1日目は正面から挑んでみたが、あの師父に本気でガードされて近寄ることもできなかった。二日目、寝起きと寝込みを襲ってようと挑んだものを、まるで時間もタイミングも方法も全て悟っていたかの用に、入口の前ですでに自分が仕留められた。

三日目、正攻法で行っても倒せない、手段を問わないのであれば少しくらい汚い手を使おう、何せ宝貝がかかっているのだ。という事で、天化は道徳の旧知の仲である、太乙の元を尋ねていた。

「女の子には弱かったねぇ、あれでいて人が良いから、女の子の涙とかにはすごく弱いんだよ。昔女の子に告白された時の道徳、今思い出しても面白いなぁ、すっごくうろたえて、どうしたらいいかって私のところに相談に来たんだよ、ばかだよねぇ?」
「へぇ…」
「で、いきなりどうしたんだい?そんなことを」
「コーチに一本入れられたら、宝貝の使用許可が下りるんさ」
「ああ…なるほど」
「手段は問わないって、だからちょっと情報収集しようと思ったんさ」
「へぇ、なるほどね。たしかにあの道徳に一本入れるとなると骨がおれるだろうねぇ。いっそ女の子になってみるかい?」
「なる」
「ええ!??」




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