意地ワリィ奴
□放課後
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「宮下、やめろッ」
宮下は俺の締めていた学校規定のネクタイをするりと抜き、抵抗する俺の両手首を巧みに縛り上げた。
「み、宮下っ」
「んー、手首痛くなったら言って。解いてあげる」
「じゃあ、」
「あと少ししたらねー」
なんて理不尽な奴だ、と俺は焦りつつ、抗う力を強くした。
ガンッ
「痛ッ」
鈍い音と宮下の悲痛な声。
無我夢中で振り回していた両手の塊が宮下の頬に当たってしまった。宮下は唇を切ったのだろうか、赤い液体が滲んでくる。
「あ、」
流石に俺も申し訳無く感じ謝ろうとしたが、急に宮下を取り巻く空気がピリピリしてきて、無意識に口を噤んだ。
宮下が松井を恨めしそうにゆっくりと見つめてくる。
「いったー。松井ぃ、どしよー。血ぃ出ちゃったよ俺ェ」
「あ・・・・みや、」
「どしてくれんの?悪い子にはお仕置きだよ」
宮下が俺のYシャツの前を力任せに左右に開いた。はじけたボタンが顔をかすめた。
「っ!みや」
外部に晒された肌が寒さを感じる。だがすぐに羞恥で俺の体は熱を帯びてきた。
「なーんて、言ってみたかったんだよねー。お仕置きってさ」
口調は軽いが宮下の手は止まらない。
宮下の細い指が俺の胸にある突起を引っ掻いた。
「!あぅっ」
痛みで声が勝手に出た。俺の悲鳴に宮下はふっと笑い、今度は千切れんばかりに摘む。
「っい、っあ、」
額に脂汗を掻く俺をよそに宮下はそれを口に含み、舌でなぶる。
「ひあっ、んぅ」
「なに、松井感じんの?乳首」
「ちがっ・・・・う、ぃあっ!」
指摘され羞恥心に火がつき再び抵抗するが、宮下の膝が俺の股間をグリグリと潰し、痛くて体が強張る。
「痛いの嫌いー?」
当たり前だ、と反論したいが急所に激痛を感じている今、何も言えない。目に涙が浮かんできた。