作品集

□この男、危険性大
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背中を触るのは骨ばってゴツゴツした男の手だ。こんな所まで俺との違いを見せつけるのか。

「人肌ってあったかいな」
「ちょっ、龍治ッ」

龍治の手は少し冷たくて、体がひんやりする。

龍治は人肌の持つ温かさが気に入ったのか、尚も俺の体を直に触りまくる。龍治の手のひらが、脇腹をさすった。

「ひッ!!」
「・・・悪かった。叫ぶな」

龍治は俺が鳥肌を立ててるのを見て、すっと弄る手を肌から離した。



「寝る」
「え、」


つまらなくなった龍治はとうとう瞼を伏せてしまった。ええ?!俺はどうすりゃ良いの?!!
龍治は布越しからの俺の体温を感じて、あったかそうに俺を抱き締めるばかり。・・・キツい。

−・・・っ!

龍治の寝息が耳に掛かり、体が震えた。くすぐったい・・・、にしても苦しい。このままじゃ窒息死しちまうよ俺。

「りゅう、!」

もともと龍治の寝相は良くはない。龍治の長い脚が俺の足の間に入ってきた。

「ッぁ・・・」

−りゅ龍治の膝が股間に当たってる・・・・!

突然の急所への刺激に体が強張った。俺が固まっている間に、龍治の膝がズルッと股間を擦っていく。

「ひゃあッ・・・」

未だ童貞の俺にとって、ジーンズ越しに伝わる刺激でさえ強かった。だ、駄目。マジ、勃っちゃう。

「龍治、離してッ」

すやすや眠る龍治の胸を押し退けようと、俺は奮闘した。

−幼なじみの前で勃起するなんて・・・

恥ずかしすぎる!!むしろ変態だ俺!完勃ちする前に逃げないと・・・。
そう思いながら腕に力を込めるが、またもや憎らしい膝がそれを阻止する。

「いっ、んぁ・・・」

龍治の膝が上がり、俺の股間をグリッと潰した。

−このバカァァ!起きろ龍治ぃ!

龍治に対して悪態をつく。・・・いや、今起きられても困るしない?だって、俺の、半勃ちだよ?

「んー・・・」
「っあ!」

龍治の体全体が動き、それによって小刻みに揺れた膝が股間を擦る。
このままでは、困る。が、龍治に目を醒められても困る。


−ど、どうしよ・・・!


選択肢は1つ、ただひたすら待つ。
それしかない。龍治の腕にガッシリとホールドされては抜けられる気配すらない。股間付近で蠢く膝もそのうち動きをやめる、はず・・・。


「あうッ・・・」


願望は所詮願望。
龍治の膝がグニッと股間、てかもろに俺のチンコを潰した。痛い・・・けど、


−・・・!


ダメダメダメっ!
下を見れば、俺の股間は張り詰めていて、そこだけ不自然に盛り上がっていた。うそ、完勃ち・・・しちゃってるよ、俺のチンコ!?

龍治は、・・・寝ている。スースー寝息を立てている。
嗚呼、俺マジで変態に!!


「ど、しよ・・・え、ぁッちょっ待っ・・んっ」

何が待ってくれるんだか知らないが、俺が股間に受ける刺激は止まなかった。

グリィッ

ムリ無理むり、耐えらんない。どんどん下半身に熱が集中してくる。

「はぁっ」

自然と鼻から息が抜けた。自分でも顔が真っ赤だと感じる。
最終段階に行きそう・・・つか、イきそう・・・。


「んー・・・」
「龍、治ぃ・・・あッ!」

龍治が大きく体を動かし、腕により一層力を込め俺を抱き締める。
それによって俺の体は前へ、反対に龍治の膝は後ろへ動き、


ズルリと俺の股間を強い力で擦った。




「!ッああーー・・・っ」



ビクビクビク・・・
内股が痙攣している。


嗚呼、嗚呼、

ついに・・・ついに・・・・俺は、



−イってしまった。



パンツの中は濡れて気持ち悪い。どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう・・・どうしよぉぉぉ!!!!

何、俺幼なじみにイかされてんの?しかも相手はぐっすり夢の中よ?ぶっちゃけ龍治は何もしてないよ?ちょっと龍治の膝が膝が膝がぁぁ・・・!!

俺の頭ん中は真っ白雪景色。
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