新幹線でGO
□お出かけしましょ(北陸&山陽)
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「遠慮なく入れば良いだろ?」
「えっ、あっ、はい」
九州はふん。と鼻を鳴らし自室へ帰る。
「よし。失礼しまぁす…」
長野は遠慮がちにドアを開くと、寝室へ向かう。
「山陽先輩…」
「うぅぅん…」
軽く唸り声を上げると寝返りをうつ。
起きる気配は見られない。
「っもう…」
約束を忘れ寝入っている山陽を見て、北陸は大きく溜息を吐く。
「でも…」
日頃見ることのできない無防備な山陽に、北陸は少し得したと感じていた。
「お疲れの様だし…起こすのもなぁ…」
気持ち良く寝ている山陽を、段々起こすのが不敏に思えて来た。
「そうだ…」
北陸は一度自室に戻る事にした。