新幹線でGO

□小さな芋煮会(山形&秋田、東北)
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そして、数十分。
部屋の中に香ばしい香が溢れる。

「…」

山形は鍋の蓋を開けると軽く味見をし、味を調整すると大きめに切っていた長ネギを入れる。

「これでええな…」

ぺろりと唇を舐めると、近くにあった電話に手を伸ばす。

「秋田け?芋煮できたっけ。今がらこねぇか?」
「…」

軽く口元に笑みが浮かぶ。

「だげ、待っでる…」

そして、電話を切るともう一件番号をまわした。

「ああ、東北け?…」
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