新幹線でGO
□新年(山陽&九州)
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博多
「どうもぉ…」
「なんだ貴様か…」
溜息混じりに九州は告げる。
「新年の挨拶そっちのけとは、どういう教育を受けているんだ?それとも、この私が一から調教してやろうか?はとの様に…」
口元を大きく歪ませ笑みを浮かべる。
「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします」
山陽は、その場で膝を折ると三つ指を付け深々頭を下げる。
「はははは。ああ、おめでとう」
満足感たっぷりの高笑いが部屋中に響く。
「はぁ…」
立ち上がると埃を払う。
「やれば出来るではないか…」
九州はドカッとソファーに腰掛けると、ローテーブルに並ぶ重箱の蓋を開ける。