新幹線でGO

□LOVE CALL(山陽&九州)
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「なんだ?貴様はこの私の肉体美を見て嬉しくないのか?」

無駄にポージングをする。

「嬉しいとか言うんじゃなく…」
「全く貴様はハトのようだな」
「さいですか。っても、男の裸を見るのはちょっと…。困るっていうか…。なんつうか…」
「貴様を困惑させるためなら、努力はいとわんがな…」

ぽろりと本音がでる。

ーやっぱり…。

山陽は諦めた様に溜息を吐き立ち上がると洗い立てのスウェットを取り出す。

「一先ず、これ着てください」
「なんだ?」
「あんたに風邪でも引かれたら、九州の連中も困るだろうし、俺だって…」
ー困るから…。

勢いで出かけた本音を飲み込む。

「まあ、貴様の頼みというなら聞いてやらないわけにはいかんな」

九州は、山陽の言葉を見逃さなかったのか、唇の端を緩め口だけで笑みを浮かべると、スウェットを受けとった。
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