新幹線でGO
□LOVE CALL(山陽&九州)
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「貴様に会いにきただけだ」
「はぁ!?」
会いにきた。
九州は今そう言った。
山陽の脳はさらに混乱をきたす。
「なんだ?嬉しくないのか?」
「はぁ…」
なんて答えて良いやら検討も付かず、一先ず頷く。
「そうか嬉しいか」
軽くのけ反ると高笑いをした。
それに思わず苦笑いを浮かべる。
「ところで、何で全裸で?服は?」
九州の機嫌が良いのを確認すると尋ねる。
「そんなもの必要ない」
「なんで?」
「壁を隔てているに過ぎない。一々この部屋で脱いだところでつまらんだろ?」
どんな返しなのか、山陽の思考はさらに迷宮に入る。
「えっと…脱ぐ必要性ってあるんでしょうかね?」
山陽は目頭を抑えて尋ねる。