新幹線でGO
□LOVE CALL(山陽&九州)
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「いちいち騒がしい男だな」
少し面倒臭そうに山陽を見下すと、口を尖らせぶっきらぼうに告げる。
「騒がしくさせてんのはあんただろう」
「騒いでいるのは貴様だろ?」
「ああ、そうですね。一先ずなんで、ここに居るんですか?」
堂々巡りになると察した山陽は、自分が大人になり一歩引く事を決め低姿勢に尋ねる。
「なんだ聞きたいか?どうしてもと言うなら答えてやらんでもないぞ」
「それはありがとうございます」
唇の端を吊り上げ笑う九州。相変わらず全裸で仁王立ちの上、腕を組みあえて隠すことはしない。
同性として、あまりいい気持ちはしない。
しかし、そこは相手が九州男児。恥ずかしさなど微塵も感じさせない態度に、山陽は思わず溜息を吐く。