新幹線でGO

□クリスマスの夜に(長野&山陽)
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「クリスマスか…」

東京駅の地下。長野は一人でブラブラと地下街を歩く。様々な土産物屋の間には有名店舗も展開している。流石は東の玄関口と言った所である。

「長野」
「はい?」

声をかけられ振り返ると、山陽が立っていた。

「山陽先輩。お疲れさまです」

自分の倍近くある大きな先輩を見上げる。

「どうした?こんなところで…」
「はい。少しお時間頂けたので見に来たんです。秋田先輩が美味しいお店が並んでると、教えてくださったので…」
「秋田らしいな…」

苦笑気味に山陽は告げる。

「気づかないうちにクリスマスだな…」

山陽は周りを見渡すと呟く。

「クリスマス…」

目を丸くして、口を開き山陽の告げた言葉を繰り返す。

「そうだ長野。クリスマスイヴに俺の部屋においで」
「えっ?」
「一緒にパーティーしよう」

にんまり笑みを浮かべると告げる。

「良いんですか?」
「ああ…」
「伺います」

目を輝かせ告げる。
山陽はそれを確認すると「じゃ、またな」と軽く手を上げ行ってしまった。
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