読み物・文 ―短編ばかり♪―

□白くてあまい
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今日は白の誕生日。
再不斬さんは珍しく生洋菓子を買って帰ってきました。


その洋菓子は白くやわらかそうなくりぃむでおおわれ、つやつやの赤い苺が可愛らしく飾られています。
再不斬さんが自分のためにこんな素敵な洋菓子を買ってきてくれたことが、白はうれしくてうれしくてたまりません。

再不斬さんはそれをちゃぶ台に置き、お皿やお匙を用意するため台所に行きました。

白はそっと洋菓子に顔を近づけてみます。
白いくりぃむからはほのかに甘い香りが、赤い苺からはすぅっと爽やかな香りがしました。


白は早く食べたくて食べたくてたまらなくなってしまい、そっとくりぃむを指ですくってぺろりと舐めてしまいました。
甘い牛乳のようなやさしい味がします。
今まで食べたことのないようなやさしい味です。
白はうっとりしました。


再不斬さんがお皿をかちゃかちゃ音をさせながら戻ってきました。


白はぎくりとしました。
あまりにおいしそうだったとはいえ、つまみ食いをしてしまったのですから怒られるかもしれません。
でもそれを見た再不斬さんは愛しそうに微笑むだけで怒りませんでした。

だって今日は白の誕生日、特別な日なのですから。


終。


白、誕生日おめでとう♪
ウチの白はつまみ食いなんて粗相は絶対にしませんが、ま、たまにはこんなのも、ね(^∀^)

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