読み物・文 ―短編ばかり♪―

□ボクの誕生日
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今日はボクの誕生日です。
十五になりました。

今日はボクの誕生日ですが何も特別なことはありません。
いつもと同じように修行をして、いつもと同じように再不斬さんのお世話をして、いつもと同じように一日が終わるでしょう。

でも今日はボクの誕生日、何か特別なことをしてみたいです。

「再不斬さん……接吻してください」
「!?」
「いいじゃないですか、今日はボクの誕生日ですよ」
「何言ってやがるっっ」
「うふっお願いします」

目をつむったボクの前で再不斬さんが真っ赤になってアタフタしてるのが分かります。

ボクはじぃっと、そしてドキドキしながら再不斬さんからの接吻を待ちます。

再不斬さんの手がボクの横に垂らした髪をかき分け頬に触れ…顔が近付いてくるのが分かります。

ボクは平静を装いながら、でも顔がどんどん赤く熱くなっていくのをとめられません。

そして…



再不斬さんの口がボクのおでこにトンとぶつかりました。

再不斬さんはサッとボクから離れると
「ガキにゃこれで十分だ」
と言って部屋を出て行ってしまいました。

ボクはほつれて頬にかかる髪を指でそっと押さえながら、再不斬さんが出て行った扉を見つめました。

再不斬さんの精一杯の照れ隠しとおでこに残る感触が、熱くて恥ずかしくて嬉しくて…

いつもと同じ誕生日が、ちょっぴり特別な誕生日になりました。

終。



有りがちな話でスンマソン…誕生日絵とリンクした内容になってます(^^;)

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