ターゲット
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夜の都会を見下ろす深緑の森の中、闇夜に浮かぶ月。
刃物の如く輝くそれが照らし出すのは、真紅の鮮血。
絹糸のように一本一本が輝く銀色の髪を持つ、裏の世界で生きる暗殺者。コードネム、ジハードは返り血を浴び、氷の美貌に揺れる切れ長の瞳は事切れたターゲットを見つめていた。
――殺しの後は、嫌に興奮しやがる……。女が、欲しい。
情欲が込み上がり、抑え切れない。
仕事の後は色街に繰り出し、女を買った。
今日もいつも通りにしようと、ジハードは踵を返す。
するとそこには怯えて立ちすくむ、まだ幼い少女の姿があった。
――獲物だ……。
ジハードの唇が妖しく笑む。
少女は恐怖に身体が硬直しているのか、逃げる様子はなく、ただ震えている。
そんな少女に向かい、ジハードはゆっくりと歩を出した。
「あ……」
近付くジハードに、少女はか細い反応を見せる。
必死に逃げようと後退した少女の足は力なく崩れ、その場に座り込む。
ジハードは、涙を溜めた瞳で自分を見つめる少女の前に立った。
「いい時に現れたな」
――俺の欲望を満たすために、な。
「いやあぁ!!」
少女の服が、ジハード愛用のナイフで切り裂かれる。
まだ未発達な裸体。しかし艶やかに潤う身体に、ジハードはゴクリと喉を鳴らした。
そして叫び抵抗を見せる少女の頬にナイフを寄せ、顔を近付けた。
「生きていたいなら、黙って足を開け」
逆らうことの出来ない命令。
自身の命を人質に取られては、どうすることも出来ない。
少女はガチガチと歯を鳴らし、小刻みに震えが止まらない足をゆっくりと左右に開く。
その隠れた部分がジハードの眼前に晒された時、少女は羞恥に顔を背けきつく目を閉じた。
熟していない桃色。
純潔のそこは、きつくきつく閉じている。
よく見えるようにジハードは少女の腰を浮かし、そこを沿うように指を這わせた。
「――っ!」
息を詰まらせた少女の身体が、ビクンと硬直する。
まだ誰にも汚されたことのないソコに触れられ、更に萎縮した。
「そんなに怖いのか? ククク……キツそうだな」
何の潤滑も微かにさえ生まれない部分に、ジハードは指をねじ込んだ。
「やぁあ! あ……っいっ……た……!」
ぐりぐりと解しながら、一本の指は奥へと進む。
渇いたソコは指の侵入を邪魔し、少女は苦痛に顔を歪ませる。
「濡れねぇな」
ポツリと呟いたジハードは指を引き抜き、ナイフを畳んだ。
その仕草に少女は
――これでもう、終わりかもしれない……。
そう思ったのもつかの間、長めの刀身が折り畳まれた状態でも大きなそれが、先程まで指に犯されていた部分に押し当てられた。
「ひっ!?」
「面倒くせぇから、こっちで慣れろ」
残酷な言葉と共に、力任せにナイフが押し入った。
「きゃああぁ……!!」
刃が隠れていようともゴツゴツとしたそれは内部を傷付け、動かす度に赤い雫がこぼれた。
切り裂かれるような痛みに、少女は泣き叫ぶ。
荒い呼吸は小ぶりな胸を大きく上下させ、苦悶に身体を跳ねさせる。
ボロボロと、とめどなく溢れる大粒の涙。それを見てジハードは、冷酷な美貌を歪ませるように笑んだ。