あまつき
□無関心
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何が起きても受け入れるつもりだったのに俺はまだ受け入れられずにいるんだなぁ…」
今様の騒ぎから落ち着いた頃、鴇は廊下で一人溜め息をついた。
「妖にも大切なもの…あるんだもんな…」
鴇は悲しそうな顔をして呟いた。
「どーした鴇。似合わねぇ顔して」
露草は廊下を歩いて鴇の側にやってきた。
「あ、露草さん!目が覚めたんだね!」
鴇は途端に満面の笑みを見せて言った。
「…あぁ、今目が覚めたから梵天のとこに行こうとしたらお前が変な面してたから」
「ははは…ごめんごめん。何でもないから気にしないでいいよー」
鴇は「はははー」とヘラヘラ笑いながら言った。
「…お前、いつもそんな感じなのかよ?」
「え?」
「お前いつも、何にでも興味ねぇって顔してる」
「え、ちょっと露草さん?突然どうしたの?」
「周りのやつらを信じてねぇの?」
「え、違…っ」