FINAL FANTASY
□失敗を恐れるな
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オニオンが出掛けてから何時間も経過しているというのに、全く帰ってくる様子のないオニオン。
クラウドは少し気になっているようだ。
そしてクラウドはすっと立ち上がって、オニオンを探しに出た。
すると、少し歩いた所にオニオンが倒れていた。
「オニオン!」
オニオンを見付けたクラウドはすぐ様オニオンを抱き起こした。
「…クラウド…?
…僕、は…あいつを…倒すこと、できなかった…」
オニオンはそれだけを言い残すと、フッと意識が途絶えてしまった。
そしてクラウドは、気を失ったオニオンをベッドに寝かせた。
「…ん…」
「目が覚めたかオニオン」
すると、オニオンの目からたくさんの涙が流れた。
「…どうした?なぜ泣く?」
「…僕…失敗しちゃったんだ…
あいつを、倒せなかったんだ…
もう…僕は……」
「オニオン。人は新しいことをやれば必ずしくじる。腹も立つ。だから、逃げずに何度も挑戦するんだ。
もちろん、新しいことじゃなくたって失敗することもあるだろう。
だが、そんなことで失敗を恐れるな。何度もあいつを倒しに行ってこい」
「でも…また……」
「負けることを考えるな。何度も挑戦していれば、そのうちあいつを倒せる日がくる。…絶対にな」
クラウドはオニオンの頭を撫でながら言った。
「クラウド…」
オニオンは頭を撫でていたクラウドの手をぎゅっと握って小さく頷いた。
そう……諦めたら、何もかもそこで終わってしまう。
失敗を恐れるな。
負けた時はいつでも俺がいつでもお前を受け止めてやるから。