愛情の庭



花の実らないぼくの庭は

今日も同じ景色ばかり

孤独の草を生やして

ただ毎日をやり過ごす

まるで四角いただの檻のように

構えるぼくの花壇

『周りの世界だなんて

関係ない…』と思った



そんな時にきみは

ぼくの庭に水を注いでくれました


なんの取り柄もないぼくに・・・



きみが優しさの種をまいて

ぼくが歓びの芽を出したら

二人で幸せの水を注ごう

大事な今を枯らさぬように



きみが来てからぼくの庭は

いろんな色に彩られた

赤や黄色や

今まで見た事なかった色に



目に映る幸せばかりを欲しがって


あたりまえのこと見失った


ただ きみがいる事に



雨が雪に変ってた朝でも

風が嵐に変ってた夜でも

ぼくが独りでふるえないように

いつでもそばにいてくれたね



太陽が雨雲で見えなくなり

色とりどりの花は輝きを失った・・・



やがて季節は過ぎ去りゆき

きみはぼくの花壇をそっと出ていった

きみと育んだ愛情の庭は

再びただの土になった・・・



けれどきみは残してくれたんだ

誰かを想う事で生まれてくる
"強さ"や"何気ない日々"の大切さを

"想い出"という名の種を


あなたと出逢えてよかったよ。




作詞・作曲:温

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