◇黒蝶色の夢◇

□Pure white and Dark
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「ぁ…っ…兄さん…。」



『…ネロ…。』









神羅ビル地下深部


限られた者以外、立ち入る事さえ許されない閉鎖空間


そこは、あらゆる論理を無視し、人間を糧にどれだけ強い兵士が作れるかの研究が行われていた




毎日の様におこなわれる


実験と調整


それに伴う


苦痛と恐怖




数多の犠牲の果てに


生み出された人ならざる力




ディープグラウンド


亡きプレジデント・神羅によって結成され。存在自体隠蔽された"神羅の闇"


元は傷ついたソルジャーを治療するための医療施設だったが


《G》と称されるソルジャーの存在が、その機関の方向性をねじ曲げてしまった




入れ違った目的と手段は研究員達の狂喜を媒体に成長し、誰も手の届かない高嶺へ大輪の花を咲かせる事に成功した




しかし




その煌びやかな成果とは裏腹に


日陰には陽向を覆い尽くすほどの闇が生み出された



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