バーボン

□罪と咎とで手軽な殺人
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「あなたは、旧ワンダーランドのメンバーですよね?」
「ええ」
「アレイスト?」
「クイーンがいつ戻るかわからないんですよ?待っている間、ずっと無言でいるわけにもいかないでしょう」
「旧ワンダーランドにおいて、ワタシはネムリネズミでしたね。ちなみにヴィンセントはチェシャ猫」
「当時のクイーンは、どんな方だったんですか?」
「……そうですねえ」

エリオスは遠くに視線を向ける。

「かわいらしい、女の子でしたね。頭も良かったし、仕事も出来た」
「そうじゃなくて、もっと突っ込んだことを聞きたいんですよ」
「……いいんですかね?」

自分への問いかけと気がついて、クレイドルは顔をあげる。

「クラリスが嫌がりませんかね?君は見張っているように言われたんでしょう?」
「見張ってろ、だけだ。止めろとは言われていない」
「……なるほど。まあ、そういうことなら」
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