◆mainU

□恋のわけがない。
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「おい、お前なんで…池袋には来るなって言ったよな…?あ…?」

俺の前には…サイモンにひょいっと襟首をつかまれてぷらーんとなっている情報屋。

サイモンは、「シズオ〜後頼ンダヨ。今度サービススルヨ〜」と
ぐっと親指を立て俺に臨也の野郎を渡すとそのまま去っていった。




「ったく…でこいつどうしたらいいんだってんだ…。」
今日は仕事が早く片付いたので、ふと歩いていた静雄にとってはサイモンからの贈り物にはありがた迷惑だ。

俺はあることに気が付いた。

「んあ…んだ…?こいつ暑くね…?」
臨也の襟首を掴んだままふと、額に触れてみる。

「あっつ…おい、ノミ蟲起きやがれ。」
地面にそのまま放り投げる。


「っ…ん…?シ、シズちゃ…ん?」

やっとこいつは目を覚ましたようだ。
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