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□snow
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「ベジータ?あんたが風邪引くわよ。いくらサイヤ人でもそんな薄着じゃ寒いでしょ」

「…お前とは違う」


それだけ云うと、部屋に戻るべくズンズンと彼は歩き出した
慌てて些か大きいジャケットに袖を通し、 彼を追おうとしてふと気付く


サイヤ人の特性なのか、ベジータは寒さや暑さを気にしない。
炎天下の太陽の下でも平気で体を動かしたり、逆に今日よりももっと寒さの厳しい所でも、大した厚着はしていない


見かねた私がコートなんかを渡しても、着ずにそのまま出掛けてしまう
防護性の無い服など、最低限で良いとか何とかかんとか


そんな彼が、今日は自らジャケットを着ていた。
しかも、突然雪が降ったものだから、嬉しくて早く外に出ようと私が急かしていた中、わざわざ一度部屋に戻ってまで


彼の体温によって暖められたそれは、冷気から私を守ってくれるには充分すぎる程で



武器にしない優しさ彼の優しさは、余りにも深い
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