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□snow
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「貴方を見てるわ」
「何故」
「この雪が溶けるみたいに、消えてまいそうだったから」
「俺が、か?」
「そうよ」
「根拠は?」
「あんまりにも綺麗だったから、かしら。幻みたいにフッと無くなってしまいそうだったの」


バカバカしい
口にしなかったけれど、顰められた眉はありありとそんな表情を表していた


「下らん杞憂だ」
「だといいけれど」
「……詰まらない事を云っていないで、そろそろ帰るぞ」
「もう?まぁこのままじゃ冷えちゃうわね」


ゆっくり彼は振り向くと、私の方へ来てそれまで自分が着ていた上着を脱ぎ、バサッと私の頭から掛けた
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