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□snow
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無理矢理ベジータを引っ張り出した。
引っ張り出したって云うとおかしいけど、本当にそんな感じだった


トレーニングが残っているだとか修行しなきゃいけないとか、散々文句を云われたけれど、そんなの後からでも出来る

けど、さっき降り出してみるみるうちに積もった雪は、いつ溶けるか判らないから


「すごいわねぇ。こんなに一杯積もること滅多に無いのよ」
「…他の星は年中雪で覆われている所もある。珍しくもない」
「ここは地球よ。地球のこの地方じゃあ珍しいの。あ、せっかくだし雪だるま作る?」
「何だそれは」
「雪で作るだるまさん」
「……だから何だそれは」
「作れば判るわよ」
「…好きにしろ」


ベジータは言葉こそつっけんどんだけれど、別に怒っては居ないみたいで
(1人で帰らないのが何よりの証拠だし、愛想がないのは何時ものことだ)

軽く私をあしらうと、またこれも何時もと同じ無表情で静かに空を見上げた
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